任命拒否の撤回迫る/宮本徹議員が衆院本会議で学術会議介入を追及

質問する宮本徹議員=10日、衆院本会議(写真提供:しんぶん赤旗)

日本共産党の宮本徹議員は10日の衆院本会議で、日本学術会議の会員候補6人の任命拒否問題をめぐり、学術会議が「事前調整」に応じてきたかのような菅義偉首相の虚偽の主張は許されないと批判し、違法な任命拒否を撤回するよう迫りました。

宮本氏は、菅首相の「推薦前の調整が働かず、任命に至らなかった者が生じた」との答弁を追及。安全保障政策等への反対運動先導の懸念が任命拒否の理由だとする官邸関係者の証言が報じられたことをあげ「これが調整なるものの中身ではないか」とただしました。

菅首相は「政府法案への反対を理由に任命の判断を行ったものではない」とこれまでと同じ答弁をするだけでした。

宮本氏は、事前調整が行われていたとの菅首相の国会答弁に、同会議の大西隆・元会長が「事前に何かを調整したことは一切ない」と主張していると指摘。虚偽の説明で「学術会議をおとしめることは許されない」と迫りました。菅首相は名簿提出前に「任命にあたっての考え方をすりあわせてきた」と繰り返し、正面から答えませんでした。

宮本氏は、同会議法には推薦前に政府と考え方を調整するとの規定はなく、選考・推薦権は政府からの独立性を保障するため、同会議のみに与えられていると強調。事前調整がないことを理由にした任命拒否は「明らかな学術会議法違反ではないか」と批判しました。

(2020年11月11日付「しんぶん赤旗」より)


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