【都議会】選挙区定数「1増1減」可決/共産党は反対「4増4減」案提出

東京都議会は17日の本会議で、都議会の選挙区の定数を「1増1減」する条例案を、共同提出した都民ファーストの会、自民党、公明党の賛成多数で可決しました。

練馬区(現行定数6)で定数を1増やし、大田区(同8)で1減らすもの。
日本共産党など5会派は反対しました。

共産党は、現行公選法の下で定数の格差を抜本的に是正する「4増4減」案を提出。生活者ネットも賛成しましたが、否決されました。

共産党案は、直近の2015年国勢調査結果に基づき、

▽江東区、世田谷区、練馬区、江戸川区の定数を各1増やし、新宿区、墨田区、大田区、杉並区で各1減らす
▽民意を反映しない1人区を極力なくすため、1人区の千代田区と中央区を合区し定数2にする

というもの。

共産党の河野ゆりえ都議は趣旨説明で「有権者の民意を議会に正確に反映するため、公選法を抜本改正し、選挙区定数を3以上にすべきだ」と主張しました。

共産党の、とくとめ道信都議は討論で、「1増1減」案が突然提案されたこと、同案では人口が多いにもかかわらず選挙区定数が少ない「逆転区」が解消されないことを批判しました。

(2020年7月21日付「しんぶん赤旗」より)

icon-arrow-circle-o-right本会議 都議会議員の定数条例改正提案・とくとめ道信都議の討論(7月17日)
icon-arrow-circle-o-right本会議 都議会議員の定数条例改正案・河野ゆりえ都議の提案理由の説明(7月17日)