【参院法務委】刷新すべきは安倍内閣 山添拓議員/黒川問題、検察の信頼失墜

山添拓議員

日本共産党の山添拓議員は28日の参院法務委員会で、黒川弘務・前東京高検検事長の違法な定年延長と不透明な処分を行いながら説明責任を果たさない安倍内閣の姿勢が法務・検察の信頼を失墜させているとして、「刷新すべきは安倍内閣だ」と指摘しました。

山添議員は、黒川氏の処分の対象事案が5月の2回の賭けマージャンだけであることを指摘。
処分後、10年以上前から賭けマージャンをしていたとの新疑惑も報じられているとして「追加調査するのか」とただしました。

森雅子法相は「再調査の必要性はない」などと強弁。

山添議員が、過去に検察官が賭博で処分された先例はあるかとただすと、法務省の川原隆司刑事局長は「見当たらない」と答え、まともな調査も検討もしていないことが明らかになりました。

山添議員は、森法相が諸外国の例や複雑困難化した犯罪などを理由に、違法な定年延長を正当化していることを批判。
立案過程で諸外国の例を参照したのかただしました。

川原局長は「(外国は)制度が違うので参考にならない」と述べ、定年延長を求める現場の検察官の声についても「一つ一つヒアリングするものではない」と答えました。

山添議員は「検察の独立性という基本的な問題にかかわるのに専門家の意見を求めることもしない。こんなおかしな話はない」と強調しました。

(2020年5月29日付「しんぶん赤旗」より)