羽田新ルートは危険/北区・「住民の会」が学習会

2020年2月13日
学習会のチラシ

羽田空港(東京都大田区)に離着陸する飛行機に、都心部上空を低空飛行させる国土交通省の計画に反対する学習会が10日、北区で開かれました。
「北区を低空飛行する羽田新ルートの撤回を要求する住民の会」が主催。

航空評論家(元日本航空機長)の杉江弘氏は、1月末から旅客を乗せて新ルートを飛行する「実機確認」でも、国交省が説明する「最大80デシベル」以上の騒音が住民の測定で出ていると指摘。
「世界の大空港が都心から郊外に移る中、羽田新ルートは世界に逆行している。着陸機の降下角3.5度も類例のない急角度で、尻もち事故の危険が大きい」と強調しました。

日本共産党の山添拓参院議員が「降下角3.5度で騒音がどれだけ軽減されるか質問主意書でただしたら、『一般に飛行高度が上がれば、騒音が軽減される』というだけの答弁だった。危険な計画を撤回させるため、あきらめずたたかおう」と訴えました。

各地の住民運動団体でつくる「羽田問題解決プロジェクト」の大村究(きわみ)代表は「私たちが『都心低空飛行せずとも増便は可能』と代替案を示しても、国交省は話し合おうとしない。品川区では住民投票の実施へ運動している。各地の声を集めて、新ルート撤回を求めていきたい」と述べました。

集会に参加した女性(72)は「新ルートは害が大きいことが分かった。低空で飛行機が飛ぶと思うと、ひやひやする」と話していました。

(2020年2月13日付「しんぶん赤旗」より)