【衆院予算委】「桜」疑惑 首相の地元推薦分 全員招待 疑惑深まる/宮本徹議員追及

宮本徹議員
質問する宮本徹議員=5日、衆院予算委(「しんぶん赤旗」提供)

日本共産党の宮本徹議員は5日の衆院予算委員会で、安倍晋三首相の地元事務所が「桜を見る会」の参加者を幅広く募っていた問題について、同事務所が推薦した人は「全員招待されたのではないか」と追及しました。

安倍首相は、招待者を最終的にとりまとめる内閣府と内閣官房から推薦者を拒否する連絡を地元事務所は受けていないと答弁。
推薦者は全員招待されている疑惑が深まりました。

「桜を見る会」の2019年の参加者は第2次安倍政権前の約2倍となるなど急増しています。
安倍首相の地元事務所は、「開催要領」から逸脱し、功績・功労に関係なく参加者を「幅広く募って」いました。

一方で、内閣官房の担当者は「安倍事務所から推薦しても結果として招待されなかった例もある」と述べています。

宮本議員は「内閣府、内閣官房が、安倍事務所からの推薦者を断った例があれば、当然、安倍事務所に伝えるはずだ。その連絡はあったのか、なかったのか」と質問。

安倍首相は「そういうご連絡はいただいていない」「私の事務所から、個別に連絡をとったりはしていない」と述べました。

宮本議員は「断りの連絡がなかったなら、つまり全員呼ばれていたということだ。招待されなければ当然、安倍事務所はおわびにいかなければいけないが、それもやっていない。間違いなく、山口の地元事務所の推薦者は全員招待されていたということだ」と強調しました。

さらに宮本議員は、安倍事務所の推薦者のうち内閣府、内閣官房が断った例は、首相の妻の昭恵氏が意見を出して推薦した人ではないかと質問。

安倍首相は、推薦者について「妻の意見を参考として、私の意見もいうこともあったが、あくまでも私の意見を伝えたものだ」「“妻からの推薦”というカテゴリーはない」などと繰り返し、質問にまともに答えませんでした。

(2020年2月6日付「しんぶん赤旗」より)