【あきる野市長選】村木英幸氏が自公現職破る/市民連合と政策協定

当選の報を受け万歳する村木氏=6日、東京都あきる野市(「しんぶん赤旗」提供)

東京都あきる野市長選が6日投開票され、「市民連合あきる野」と政策協定を結んだ元市議の村木英幸氏(62)=無所属新、日本共産党が自主的支援=が1万3,786票(得票率50.16%)を獲得し、現職の沢井敏和氏(70)=自民党、公明党、連合東京推薦=を88票差で破り初当選しました。

村木氏は「保守、革新、中道の政党、各界の皆さん、市民連合、地元の皆さんのご支援で当選することができた。JR武蔵引田駅北口区画整理事業の見直しなど公約を実現するため、補正予算を含めて対応したい」と語りました。

村木氏は「市民連合あきる野」と、

▽憲法を守り、市政に生かす
▽地方自治法の精神を生かした住民福祉の増進と住民参画型の市政実現
▽武蔵引田駅北口区画整理事業の凍結と負債の縮小
▽コミュニティーバスの増発増便

などの政策協定を結んでいました。

選挙結果は次の通りです。(投票率41.78%)

(当)村木英幸(62)無新 13,786票

   沢井敏和(70)無現 13,698票(自民、公明、連合東京推薦)

市民に顔向けた政治に

村木氏が自民・公明推薦現職を破って当選との結果が午後10時、村木氏の選挙事務所に届くと、詰めかけていた支援者から「おおっ」「やったぁ」という歓声がわき起こりました。

事務所に姿を見せた村木氏は次々に握手を求められ、花束を贈られました。

市長選の当選を受けて送られた花束を掲げる村木氏=6日、東京都あきる野市(「しんぶん赤旗」提供)

村木氏と政策協定を結んだ「市民連合あきる野」の代表は「本当にうれしい。市民連合では市政について、市議を交えた学習会を積み重ねてきた。今の市政は開発優先の借金で、財政が住民の生活向上に十分使われていない。市政を変えることは簡単なことではないが、村木さんに新しい市長として頑張ってほしい」と話しました。

事務所に駆けつけた男性(78)は「市長選に勝った力は、保守も共産党も含めて、多様な価値観の人たちみんなで頑張った『オールあきる野』だ。村木さんには100年先を見据えて取り組んでほしい」と言います。

別の男性(71)は「現職市長は選挙で、幅広い人たちが支えた村木さんを『共産党市政にしてはいけない』と悪口ばかりだった。みんなで頑張って、市民の暮らしに顔を向けたあきる野市政にしたい」と語っていました。

(2019年10月8日付「しんぶん赤旗」より)