“横田基地 返還させ日本の空守ろう” 志位委員長、住民と懇談

日本共産党の志位和夫委員長は12日、在日米軍横田基地(東京都多摩地域)を視察し、同基地の撤去を求める地元住民団体のメンバーと懇談しました。

米軍横田基地前で市民団体や住民らから実情を聞く志位和夫委員長(右)=12日、東京都瑞穂町(「しんぶん赤旗」提供)

「横田基地の撤去を求める西多摩の会」の代表(77)は、基地から3キロメートルの範囲に多数の小中学校があり、落下物の事故を住民が懸念していると紹介。

横田基地配備の空軍特殊作戦機CV22オスプレイの訓練では「爆撃機が飛ぶようなすごい騒音で家が揺れる。住民は怒っている」と切実に語りました。

志位委員長は「住宅に囲まれた土地や空を米軍が占有していてとんでもない。首都圏に海外の巨大基地を置く国は他にない。植民地の状態です」と述べました。

「西多摩の会」代表は、CV22が機関銃の銃口を下に向けたまま飛行する訓練が増加し、7月には9機も確認したと紹介。

「住民を標的にするような訓練で絶対に許せない。何とかしてほしい」と声を震わせました。

志位委員長は「輸送機中心だった横田基地は、CV22の配備で海外に殴りこむ出撃拠点に変わりました。横田基地を返還させ、オスプレイは日本の空から出て行ってもらいましょう」と述べると、高橋さんは「よろしくお願いします。期待しています」と語りました。

「憲法9条は守ってほしい」という代表に対し、志位委員長は「9条改定は自衛隊を海外で戦争できるようにし、米軍を守るためのものです。何としても阻止しましょう」と応じました。

(2019年7月13日付「しんぶん赤旗」より)