志位和夫委員長、吉良よし子参院東京選挙区予定候補が労働者後援会と訴え・池袋

日本共産党の全国・全都労働者後援会は29日、志位和夫委員長、吉良よし子参院東京選挙区予定候補と一緒に東京・池袋で街頭宣伝を行いました。

志位委員長が、財源を確保して底上げする「減らない年金」の提案を紹介すると、手を振り拍手を送る人が相次ぎました。

東京・池袋の繁華街で訴える労働者後援会員ら=29日、東京都豊島区(Web版「しんぶん赤旗」より)

消費税10%増税中止、最低賃金を直ちに時給1000円にするなどの政策にも拍手が起こりました。

吉良予定候補は「過労死を生み出す働かせ方をなくせと国会でとりあげ、『ブラック』な企業の社名公表制度を実現した」と強調。共産党を伸ばして、給付奨学金拡充と学費半減をと訴えました。

福祉保育、自治体非正規労働者、建設労働者など各分野の後援会代表が「共産党は国の責任で介護や保育の労働者に月5万円の賃上げを掲げている。共産党を伸ばして実現しよう」「大手ゼネコンは空前の利益だが、現場の賃金は上がらない。企業献金を受け取らない共産党だから、大企業の横暴をただせる」と呼びかけました。

アルバイトに向かう途中で足を止めた東京都東大和市の女子大学生(18)は「今の生活で大変なのに、老後に2000万円なんて貯められない。今日聞いた提案に全部賛成です。初めての参院選は共産党にしようかな」と話しました。

年金、消費税、最低賃金 あすの暮らしに希望がもてる社会を~志位委員長が訴え

志位和夫委員長は、年金、消費税、最低賃金の三つの問題を取り上げ「国民一人ひとりがあすの暮らしに希望がもてる社会を一緒につくる選挙にしていこう」と訴えました。

吉良よし子参院議員とともに訴える志位和夫委員長=29日、東京都豊島区(「しんぶん赤旗」提供)

金融庁が「公的年金だけでは2000万円不足する」とした報告書を出した年金問題では、「年金が足らないだけではなく、これからどんどん減らされるという深刻な問題がある」と指摘。

党首討論で、安倍晋三首相が年金給付を減らす「マクロ経済スライド」をやめたら「7兆円の財源が必要」と答えたことをあげ、「ただでさえ貧しい年金をもっと貧しくする-こちらの方が『ばかげた政策』ではないでしょうか」と訴えました。

志位委員長が「減らない年金」にする日本共産党の提案を紹介し、「この三つの合わせ技で将来も安心できる年金を一緒につくりましょう」と力を込めると、足を止めて聞く人びとから拍手が起きました。

志位委員長は、消費税8%増税以降、家計消費も実質賃金も落ち込みが続いており、今の経済情勢のもとで消費税10%増税を強行したら「景気の底が抜けてしまう」と指摘。

最低賃金を全国どこでもただちに1000円に引き上げ、1500円を目標に全国一律最低賃金制をつくること、その際、中小企業の社会保険料負担分を減免し賃上げを支援することを提案し、「富裕層と大企業に応分の負担を求める税制改革などで7兆円の財源をつくればできる」と「消費税に頼らない別の道」を紹介すると、大きな拍手が湧きました。

(2019年6月30日付「しんぶん赤旗」より)