【都議会予算特別委】命脅かす低空飛行~白石たみお都議 “羽田新ルート撤回求めよ”

日本共産党の白石たみお東京都議は14日の都議会予算特別委員会で、安倍政権が「羽田空港の機能強化」として、品川区など都心部上空を低空飛行させる新ルート計画について「命と暮らしが脅かされると、住民の反対が広がっている」として撤回を求めるよう小池百合子知事に迫りました。

白石たみお都議
パネルを示し質問する白石都議=14日、東京都議会(「しんぶん赤旗」提供)
国は2020年に、飛行機の離着陸ルートを現在の東京湾上空から、都心部上空の低空飛行ルートに変更すると計画。
沿線各地で「1分20秒に1機が飛び、騒音や落下物・墜落の危険、大気汚染、資産価値低下が引き起こされる」と反対運動が広がっています。

白石都議は、国が住民説明会で示した「着陸機の高度3000フィート(915メートル)で最大騒音70デシベル」との数値が、実態と異なる条件下での計算値であるにもかかわらず、そのことを住民に説明してこなかったと指摘。

江戸川区上空915メートルでの実測値(昨年9月)がこの6.4倍の大きさに当たる最大78デシベルだったと示し、「実際と食い違っている」と述べました。

佐藤伸朗都市整備局長は国の説明が実測値と違うと認めました。

白石都議は、昨年改定のWHO(世界保健機関)ガイドラインで人の健康を守るため騒音を45デシベル以下にするよう勧告していると示し、「地域の負担軽減という政策をほごにすることは許されない」と批判しました。

小池知事は「騒音影響の軽減を国に求める」と答えました。

(2019年3月17日付「しんぶん赤旗」より)