板前さんも「築地がいい」 豊洲移転に反対 応援アクション

東京都中央区の築地市場に隣接する波除(なみよけ)神社前で16日、市場で働く人に勤労感謝を伝え、豊洲新市場(江東区)への移転反対を訴える「築地応援アクション」が行われました。

呼びかけた加室徹さん(47)の「築地があって日々の食生活が支えられています。市場で働く人たちに感謝を伝えたい」との思いに賛同した約30人が、観光客や業者らにマイクで訴え、市場移転の賛否を問うシールアンケートを行いました。

築地市場を守ろうとアピールする人たち=16日、東京都中央区
築地市場を守ろうとアピールする人たち=16日、東京都中央区
参加者は、「築地の皆さんありがとう」「築地市場あと100年」などのコールに合わせ太鼓や鉦(かね)でアピールしました。

チラシを受け取った板前の男性(26)は、豊洲新市場について「青果卸と水産卸が離れていて不便。店はマグロ包丁が使えないほど狭い」と苦言。
土壌汚染問題や交通アクセスの悪さを懸念し、「(移転は)買い出す側も売る側も大変。築地で営業しながらの現地再整備でいいじゃないですか」と話しました。

アンケートで「反対」にシールを貼った米国出身の男性(48)は、中央区に10年暮らし、築地の雰囲気や文化に魅力を感じています。
「外国人も、東京=築地で観光に来ていると思います。移転すると今まで築かれた文化がなくなるのでは」

(12月16日付「しんぶん赤旗」より)