警察の市民監視考える 町田で「憲法守るたたかい」

緒方靖夫・日本共産党副委員長が講演

国民救援会町田支部が主催、町田・さがみ総合法律事務所が共催して1日、東京都町田市で「緒方宅盗聴事件解決20年・町田のまちから警察の市民監視を考えるつどい」が開かれました。
70人余の市民らが参加しました。

岐阜・大垣警察市民監視違憲訴訟原告の船田伸子氏が講演しました。

中部電力子会社の大型風力発電計画に関心・不安を持つ市民らの個人情報を、大垣警察が事業者に提供し「意見交換」していた事件。
船田氏は「公安警察は、コソコソ隠れて情報収集から、コソコソに法的根拠を与え、”隠れて監視を堂々と”しようとしている。私たちの訴訟は憲法を守るたたかいだと思い頑張る決意です」と話しました。

共謀罪対策弁護団事務局長の三澤麻衣子弁護士が講演。
共謀罪は日本の近代刑法原則、条約にも反するものと強調し、憲法の思想・良心の自由、表現の自由、適正手続きの保障にも反すると指摘しました。

つどいで講演する日本共産党副委員長の緒方靖夫氏=1日、東京都町田市
つどいで講演する日本共産党副委員長の緒方靖夫氏=1日、東京都町田市
三澤氏は、問題だらけで不要の共謀罪の学習会を開くことが大事だとし、「政治活動など委縮しない、使わせない、最後は廃止させる。警察を監視する第三者機関が必要です」と述べました。

日本共産党副委員長の緒方靖夫氏が「緒方宅盗聴事件からみた政府・警察の市民監視の実態」と題して講演しました。

1986年11月、町田市の自宅が電話盗聴されていたことが発覚し、東京地検特捜部により神奈川県警公安警察官による犯行と特定された事件の概要を紹介。

緒方氏は、国会賠償請求訴訟などでの成果について語り、「安倍政権が戦争法を通し、9条改憲し『戦争する国』にしようとするなか、『人権後進国』を変えるために、個人の尊厳を守るたたかいが大事だ。それは希望あるたたかいだ」と話しました。

日本共産党町田市議の殿村健一氏があいさつしました。

(12月3日付「しんぶん赤旗より」)