共産党の前都議6氏 費用弁償1000万円寄付

都議会史上初

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(写真)費用弁償の寄付目録を小池知事(右から4人目)に手渡す(右から)小竹、松村、吉田、1人おいて植木、かち、大島の各氏、大山幹事長=25日、都庁内

今月の東京都議選で勇退した日本共産党の前都議6氏が25日、議会出席に伴い支給されていた費用弁償を都に寄付しました。前都議が費用弁償を都に寄付したのは都議会史上初めてです。

費用弁償は議会出席に伴い1日1万~1万2000円支給されていましたが、共産党は2013年都議選以降、費用弁償を全額積み立て、議員退職時に都に寄付(現職議員の寄付は公職選挙法で禁止されているため)することにしていました。

この日寄付したのは植木こうじ、大島よしえ、かち佳代子、小竹ひろ子、松村友昭、吉田信夫の6氏。寄付額は1017万4000円で、使途は「福祉保健事業に資する」ことに指定しています。

小池知事が応対

応対した小池百合子知事は「お預かりしたみなさんの寄付は、目的にかなうよう取り次がせていただきます。(使途は)報告します」と答えました。

共産党都議団は15年、費用弁償などを見直しする条例改正案を他会派と共同で提出。今年2月の都議会で、費用弁償の廃止や、政務活動費の削減と使途のインターネット上での公開などが全会一致で可決されました。

勇退した6氏とともに都庁で記者会見した共産党都議団の大山とも子幹事長は「今回の費用弁償の寄付を、議員公用車の廃止や、海外視察の中止・抜本的見直しなどいっそうの議会経費の節減につなげ、議会改革を推進する」と表明しました。

 

(「しんぶん赤旗」2017年7月26日付より)