田辺都委員長の報告を聞く都議候補ら=20日、党本部(写真提供:しんぶん赤旗)

東京都議選告示まで1カ月余と迫る中、日本共産党東京都委員会は20日、都内で第3回候補者会議を開き、都議選公約の中心点を意思統一し、候補者活動を交流しました。

田辺良彦党都委員長が訴えの基本点について4点指摘しました。

第一は党の「今夏の五輪は中止し、コロナ対策に集中を」という訴えがマスコミでも紹介され、広い共感を呼んでいる点です。田辺氏は、五輪にきっぱり反対しているのは共産党だけであることを示し、小池百合子知事と自民党、公明党、都民ファーストが五輪優先でコロナ対策をゆがめてきたことを批判。ワクチン、検査、補償でコロナを封じ込める党の提案で展望を示そうと強調しました。

第二に田辺氏は、安心と希望への都政の四つのチェンジの中でも、都立・公社病院の独立行政法人化中止と保健所増設は、党の値打ちが光る重要な課題だと指摘。党の独法化批判に自民党都議が必死に言い訳をしていることを紹介し、党の主張が的を得ていると述べました。また、告発だけでなく、学校給食無償化、国保料引き下げなど重点公約で示している党の前向き提案を押し出すことを強調しました。

第三に田辺氏は、「自民・公明・都ファVS共産党」という対決構図を鮮明にして、党都議団の値打ちを浸透させることが、都議選勝利の核心点だと強調。
第四に、都議選での共産党躍進で、追い詰められた菅・自公政権に審判を下し、野党連合政権への流れをつくろうと呼びかけました。

討論では「五輪中止の訴えに自転車をとめて聞く人がいる」「都議団の実績があるので語りやすい」などの発言、他の共産党候補の訴えも知りたいという要望が出され、交流を進めることが確認されました。
最後に田辺氏が「コロナ禍で困難はあるが、他党を上回る活動で告示前に局面を打開し、前人未到の3回連続躍進を勝ち取ろう」と呼びかけました。

(「しんぶん赤旗」2021年5月21日付より)


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