【新春随想】田村智子党副委員長/ともに生きよう

田村智子党副委員長(写真提供:しんぶん赤旗)

2021年のキーワード、年明け早々の深夜のテレビ討論の最初のテーマです。年末各地で取り組まれた相談活動のさなかに、来年のことを考えるのはなかなかにしんどい。頭に浮かんだまま「協同(ともに生きよう)」と決めました。

「生活保護は国民の権利です。生活保護を必要とする可能性はどなたにもあるものですので、ためらわずにご相談ください」―。厚労省が年末にあらためて広報し、SNSで次々と拡散されました。昨年の質問でよびかけてほしいと総理に求めた言葉とほぼ同じ。国会質問の源には、山ほどの相談活動とその中で繰り返される困難事例がありました。ともに一歩政治を動かした、この循環をもっと大きく強くしたいと心から願っています。

リーマン・ショック後の「派遣村」のとりくみは、住居確保給付金制度を実現し、いまこの制度によって住居喪失が食い止められています。コロナ禍の支援活動から新たな恒久的制度をもっとつくれるはず。ともに生きていくために、ともに力をあわせましょう。

(2021年1月6日付「しんぶん赤旗」より)