政治変えジェンダー平等へ/共産党文化後援会例会で池内さおり候補が講演

日本共産党文化後援会の例会で講演する池内さおりさん=18日、党本部(写真提供:しんぶん赤旗)

日本共産党文化後援会は18日、党本部内とオンラインで第149回例会を開き、衆院比例東京ブロック・東京12区候補の池内さおりさんが「ジェンダー平等社会をめざして」をテーマに講演しました。

池内さんは、ジェンダーの見えにくさについて、「資本主義の搾取構造が見えづらいのと同様、ジェンダー構造に気づくにも科学の目がいる」と強調。競争に勝つ「男らしさ」、家を支える「女らしさ」などのジェンダー意識が、労働者に苛烈な競争を強いていると指摘しました。

また、「私たち自身が、今まで当然だったことについても、真摯に見直す必要がある」と問題提起し、ジェンダーの視点からの再評価が進む世界の動きを伝えました。

例えば、ロンドン・ナショナル・ギャラリーで開催された「ゴーギャンの肖像画展」では、彼が西洋人の特権性を利用し、複数の少女と性的関係を持ち「結婚」したとの解説が加えられていると紹介。

ネットポルノの法的抜け穴だった米国のネバダ州では、2018年に議会の過半数を女性が占めたところ、性的暴行や売春あっせんを取り締まる多数の法案が協議されるようになったと述べました。

「日本で、性暴力被害者を苦しめている強制性交等罪の暴行脅迫要件など、性暴力についての議論のあり方や方向性も、女性議員が増えれば大きく変わるだろう。市民と野党で政権を変えて、ジェンダー問題を前に進めよう」と議会構成を変える意義を強調しました。

講演に先立ち、しろたにまもるさんが人形のゴローちゃんとの腹話術を披露しました。

(2020年12月23日付「しんぶん赤旗」より)