自由にもの言えない社会にさせない/人事介入 市民と野党 抗議宣伝

菅政権の学術会議人事介入に対して抗議の声をあげる人たち=12日、東京・新宿駅西口(写真提供:しんぶん赤旗)

小池書記局長が訴え

菅義偉首相による、日本学術会議への人事介入に抗議する街頭宣伝が12日、東京・新宿駅前で行われました。各野党の国会議員や、学者などの市民が次つぎとマイクを握り、「自由にモノが言えない社会にさせないために、みんなで声をあげていこう」とアピールしました。

主催した総がかり行動実行委員会共同代表の高田健さんは、「自分と意見の違う人を排除した。これは、菅政権がめざす政治のあり方すべてにかかわる問題です」と訴え。同じく共同代表の小田川義和さんは、「私たち一人ひとりの自由と民主主義の問題です。任命拒否を必ず撤回させましょう」と語りました。

国際ジャーナリストの伊藤千尋さんは、国外からも厳しい批判がでていると紹介し、「日本をより良い方向にしていくのは、ここにいる私たちです」と話しました。

日本共産党、立憲民主党、社民党、参院会派「沖縄の風」が参加。共産党の小池晃書記局長は、国会で菅首相はまともな説明ができなくなっていると指摘し、「説明できないなら、任命拒否を撤回するしかありません」と強調。政府の考えと違うことを発言すると弾圧される社会にさせないために、力をあわせて声をあげようと呼びかけました。

主催は、総がかり行動実行委と「安倍9条改憲NO!全国市民アクション」です。

(2020年11月13日付「しんぶん赤旗」より)