生活に困窮した人への無料医療相談をボランティアとして続ける医師の谷川智行日本共産党都副委員長(衆院東京比例候補)の現場を「しんぶん赤旗」が取材しました。同行ルポを紹介します。

嵐のような天候だった18日。雨をしのげる東京都庁前の高架下で支援活動は行われましたが、横殴りの雨が降り込んできます。

医療相談を受ける机の上には血圧計が置かれ、聴診器を首にかけた谷川氏が問診票を手に相談者の症状を聞いていました。

この医療相談は「新宿ごはんプラス」が2014年7月から始めた生活困窮者支援です。
医療相談の他に、弁当などを配り生活相談もしています。

谷川氏は「ごはんプラス」の結成当時からのボランティアメンバー。

頼りの医者

谷川智行 都副委員長
足の症状をみる谷川氏=18日、東京都新宿区(「しんぶん赤旗」提供)

足が痛むという男性(51) の症状を聞いた谷川氏、少し腫れた男性の足首を触り状態を確認します。
シップを渡しながら、「無理をしないでくださいね。痛みが続くようなら病院に行きましょう」と笑顔で話しかけました。

男性は「数年前にけがしたのが最近になって痛みだしてね。ここの医療相談にはちょくちょく来ます。本物の医者の先生でしょ、頼りになる」と話し、痛む足を引きずりながら帰っていきました。

介護現場で約10年働きながら、この1年はネットカフェ生活している40代の女性が生活相談に訪れました。

女性は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、都内のネットカフェが休業し、営業している店を探していました。見つからなければ野宿の可能性も。体の痛みもあり医療相談もしました。

女性から事情を聞いた谷川氏は、無料低額診療所に電話をかけ予約を取ります。
また、都が行っている一時住宅提供支援事業 「TOKYOチャレンジネット」を紹介。

支援現場の視察に来ていた池川友一、米倉春奈の両党都議が即座に対応し、支援につながりました。
ほっとした表情を浮かべた女性は、「本当にありがとうございます」と話しました。

再建の道へ

谷川氏は、今後の課題について「一時住宅支援につながっても、コロナの影響で仕事がないため、生活保護を必要とする人が増えると思います。しかし現状は、親族への扶養照会が壁となり申請を断念する人が非常に多い。生活保護の実施要領では、事情がある場合は無理な照会はしないとしている」と指摘します。

生活再建の道を閉ざす窓口対応を変えさせるなど、さらに支援を強めたいと谷川氏。
「不安を抱えている人に展望を示したい。引き続き支援団体の皆さんとも相談し、知恵を絞りながら責任ある対応を国と都に求めていきます」

(2020年4月28日付「しんぶん赤旗」より)