性犯罪・性暴力なくせ/米倉都議「支援窓口必要」

米倉春奈都議会議員
質問する米倉春奈議員=2月、都議会本会議

東京都議会一般質問で2月28日、日本共産党の米倉春奈都議は、性犯罪・性暴力の被害者支援について、小池百合子知事に対策強化を求めました。
米倉氏は、性暴力の被害者が内閣府の調査で、女性の13人に1人になり、心的外傷後ストレス障害で仕事ができなくなるなど深刻な問題だと指摘。「相談、ケアなど被害者支援を1力所で提供できるワンストップ支援センターの窓口を都内で増やすべきだ」と迫りました。
米倉氏は、病院内に支援センターを設置した愛知県への視察をふまえ、病院拠点型支援センターの重要性を強調。「人目にふれず診察室に入れて治療や性感染症の検査などが24時間行えて、(被害者が)少ない負担で総合的な支援が行える」と紹介し、都立病院などへの設置を求めました。さらに、性被害者支援では性暴力の被害者に気づき、適切なケアをする訓練を受けた看護師(SANE)も必要だと述べ、「都立病院でもSANEの配置や養成の支援を進めるべき」と述べました。
小池知事は性暴力被害について、「被害直後からの早期回復にむけた支援は重要。被害者に寄り添った支援を進めていく」と述べました。
米倉氏は、若者への支援センター周知の強化と、性暴力の加害・被害がないよう性教育の充実を求めました。

(「しんぶん赤旗」2020年3月3日付より)