台風19号 住民「道路が川に」 共産党議員 被災者の声聞き要請

 12日午後7時前、静岡県に上陸した大型で強い台風19号は、その後東京を直撃し、翌13日にかけて大雨による甚大な災害を各地にもたらしました。数10年に一度の重大な災害が予想される特別警報が都内でも6区15市4町1村に出され、一時1000カ所以上の避難所が開設、約8万人の住民が避難しました。
 都内でも河川の氾濫、土砂崩れが発生し、道路があちこちで通行止めになりました。男性1人が増水した川に流され死亡したとみられています。
 都の14日までのまとめによると都内の被害は、全壊が1棟(日の出町)、一部破損264棟、床上浸水は世田谷区(156棟)を中心に4区5市で189棟、床下浸水は6区14市で121棟。
 道路崩壊に伴う水道管の損傷で、奥多摩町で約2600戸、日の出町で約500戸で断水しました。停電も町田市を中心に一時約2500戸に及びました。奥多摩町では、町の西部の日原地区につながる唯一の車道が60メートル余りにわたって崩落し、100人近くの高齢者らが孤立状態です。道路復旧には数カ月かかる見込みです。
 日本共産党は災害対策本部(本部長=志位和夫委員長)を設置。台風による被害の実態と情報を国会議員、地方議員、地元党組織が連携して把握することなどを確認。都議、区市町村議員を先頭に、情報発信や、被害状況の把握、住民要望の聞き取り、国、都、区市町村への要望など、対応に奮闘しています。日本共産党都議団は15日、小池百合子知事に対し、被害の全容の把握や自治体への支援など、復旧・復興に全力をあげるよう申し入れました。

▼大田区
 大田区では、多摩川の越水の可能性が高まり、災害が発生する危険が極めて高くなったため12日夜、避難対象地域に警戒レベル5(災害発生情報)を発令しました。
 翌13日、住宅への浸水被害があった田園調布5丁目では、水に浸かったベッドや畳、家具、衣類などが道路に山積みとなっていました。あらお大介大田区議によると「被害は思った以上に深刻で、『どこから手をつけたらいいかわからない』『こんなことになるなんて』と、落胆しながら後片付けをする住民が見られました」と話しています。

▼八王子市
 吉良よし子、山添拓両参院議員は14日、山が崩れ、家屋に土砂が流入した八王子市の恩方地域を調査。住民や近くの私立高校の生徒が土砂の撤去作業をしていました。
 この地域は指定された避難所が山の上8㌔も先で、避難自体が危険と判断した町会の人たちが自主的に障害者施設と交渉し避難所にしたとのこと。山添議員は「避難所のあり方も改めて問われる」と話しています。
 多くの登山者が訪れる高尾山の周辺も深刻な被害があり、両議員が調査。住民は、山に放置されていた間伐材が流木となって流れ出し、橋桁などにぶつかり堰き止め状態になって水があふれ出たといいます。
 住民からは「道路が川になった」「直径30㌢長さ4㍍位の流木が流れてきた」などの話がありました。床下浸水、床上まで浸水した住居で、泥のかき出し、流木の撤去が続いています。

▼町田市
 町田市では土砂災害がいくつかの場所で発生。相原町では、法面が崩れその上にある市道が半分崩落し、土砂が民家を直撃しました。周辺では断水も起きました。池川友一都議と町田市議団は現場を調査し、住民から要望を聞きました。
 同市小山田町で発生した土砂崩れは、市道と民家への進入路が土砂で埋まりました。池川都議は「直接伺った被災者の声を行政につなげるとともに、今後も取り組みを強めていきたい」と話しています。

▼あきる野市
 あきる野市では秋川が氾濫し、北岸の山田下分(しもぶん)地区では泥流が住宅に流れ込む被害が発生しました。笠井亮、宮本徹両衆院議員、山添、吉良両参院議員は13日、たばたあずみ、松本ゆき子両市議とともに現地を調査しました。
 秋川にかかる秋留橋の南岸では川沿いの擁壁の上に建つ住宅が陥没していました。地区に入る唯一の道路も陥没し、泥流が最高で地上2㍍近くまで達していました。笠井議員は「住宅確保や復旧をはじめ、あらゆる手立てを国や都、市がとるよう求めていきたい。護岸などの対策も必要だ」と話しています。

■台東区
 台東区は台風が首都圏を直撃した12日、自主避難所を訪れたホームレスの男性2人に住所不定であることを理由に利用を断りました。この問題を知った人から、ツイッター(短文投稿サイト)などで、「差別であり、人権問題だ」との批判が巻き起こっています。
 共産党区議団は15日、服部征夫区長に対し、避難所へのホームレス受け入れ拒否の誤りを認めること、当事者への速やかな謝罪を行うことを申し入れました。