【横田基地】オスプレイ新施設中止/予算、メキシコ国境の壁に

西多摩の会「撤退へ運動」

在日米軍横田基地(東京都多摩地域)に配備された米空軍特殊作戦機CV22オスプレイのための新施設建設計画が、トランプ政権が進めるメキシコ国境の壁建設に予算を回すために中止されたことが20日、わかりました。

中止されたのは、滑走路東側に予定していた2期工事のうち「航空機整備隊付き格納庫」「特殊作戦群司令部・飛行隊作戦施設・倉庫」建設の2事業です。

米軍が今月1日発表した契約情報によると、中止は米国防長官が9月3日に承認した、壁建設に予算を回すための軍事建設事業延期リストに基づくもの。
「もはやこの業者募集には、支出できない」として、2事業について募集を中止し、関連の全計画案を却下したとしています。

壁の建設に関連し米軍が中止する軍事建設事業は127事業36億ドル(約3,900億円)です。

横田基地には昨年4月に5機のCV22が初飛来し、10月に正式配備されました。

2024年ごろまでに5機が追加され、10機のCV22と人員約450人の配備を計画。
すでに、滑走路西側の既存施設を改修した格納庫など1期工事は2017年9月に完了しています。

横田基地の撤去を求める西多摩の会の代表は「いったんキャンセルされたといっても、米軍が対中国戦略を強め、横田基地や日本を拠点にしようとしているなかで、また復活する可能性があります。今いるオスプレイを撤退させ、新しいオスプレイの配備を許さないために、気を緩めずに運動していきたい」と話していました。

(2019年10月21日付「しんぶん赤旗」より)