【都議会】予算特別委員会が紛糾 共産・自民などが抗議

民主的運営を冒涜

東京都議会の予算特別委員会で14日、石川良一委員長(都民ファーストの会)が参考人招致要求の扱いをめぐって、全会派の合意で行う都議会で築いてきた民主的運営の原則を踏みにじって、理事会と委員会の開会を強行しました。

開会強行に対し、委員長席に詰め寄って抗議する共産、自民両党などの都議=14日午後1時すぎ、都議会予算特別委(「しんぶん赤旗」提供)
日本共産党、自民党、立憲民主党・民主クラブ、「維新・あたらしい・無所属の会」の4会派は厳しく抗議し、一方的な理事会運営の撤回を求めました。

小池百合子知事による「築地は守る」の約束を破った築地市場跡地の再開発方針素案をめぐって、自民党が13日の同委員会で、知事側近の小島敏郎・元都特別顧問(現・都ファ都議団政調会事務総長)の参考人招致を要求。扱いを理事会で協議することになっていました。

ところが石川委員長は14日午前、各会派の合意もなく、理事会は全会派の参加で開くルールを踏みにじり、共産、自民両党の理事が出席していないにもかかわらず、一方的に理事会の「開会」を宣言し、参考人招致の要求を握りつぶしました。

午後1時55分ごろに委員会開会を強行したため、共産、自民両党などは、理事会のやり直しを求める動議や、石川委員長への不信任動議を提出しましたが、都ファ、公明党などは不信任動議の扱いは理事会で協議するという慣例を無視し「否決」。

委員長席を各党都議が取り囲み、抗議する中、石川委員長が質疑を強行し紛糾しました。

共産、自民両党などは記者会見を開き、共産党の白石たみお都議は「都議会の民主的運営のルールをほごにし、多数だからと強行するのは、議会制民主主義への冒涜(ぼうとく)だ」と都ファ、公明党を批判しました。

(2019年3月15日付「しんぶん赤旗」より)