【新春随想】”黒地に虎” まとう個性~田村智子・参院議員 ​

「さて、今年はどんな言葉にしようか」と考え、「練習した方がいいけど時間がない」と開き直って色紙に筆をはしらせる。

田村智子参院議員
田村智子参院議員
毎年恒例の年末の大仕事です。
東京都葛飾区の成人式(はたちの集い)では、地元居住の国会議員3人が「新成人に贈る言葉」を直筆し、舞台に大きく映して短いあいさつをするのです。

自民公明の議員は政治家らしく達筆の漢字熟語を披露。

一方、私は、普段使ってもいない難しい言葉は全く思いつかず、息子や娘と同世代の若者に何を伝えようかと、締め切り間際まで頭を抱えてしまいます。

悩んだ末にひねり出された言葉は、例えば「多様なる個の力」「自己表現」。

一人ひとりが個性や能力を磨いて活かしてほしい、新しい時代を創造してほしい--。
若い世代を前にすると一番にこの思いがあふれてくるのです。

同時に、個性を押し込めるような管理社会の現実に、おとなの一人として忸怩(じくじ)たる思いにかられます。

ところで、私の娘も来年が成人式。大量に送られてくる振り袖の広告を見て「黒に虎がかっこいいのに、赤やピンクで花ばっかり」とのこと。
個性的だと喜んで良いのか、果たして成人式はどうなるのか、今から悩ましいところです。

(2019年1月5日付「しんぶん赤旗」より)