【都議会】東京五輪の既存施設改修に約200億円/とや英津子都議の追及に都が答弁

2020年東京オリンピック・パラリンピックの競技会場に予定されている都立施設の改修費が約200億円になることがわかりました。

質問するとや英津子都議(「しんぶん赤旗」提供)
日本共産党のとや英津子都議が26日の都議会各会計決算特別委員会で質問し、都が明らかにしました。

改修工事が行われているのは有明コロシアム、 東京体育館、辰巳国際水泳場、東京スタジアムの4カ所で、それぞれテニス、卓球、水球、サッカ-、ラグビーなどの会場になります。

とや都議の質問に都は、4施設の改修工事契約金額は、東京体育館が57億円、辰巳水泳場が8億円、東京スタジアム(1期工事)が62億円、コロシアムが有明テニスの森と合わせて176億円だと答弁。
新設扱いのテニスの森の整備費110億円を除けば、改修費の総額は193億円となります。
これは組織委員会が発表した大会経費予算1兆3500億円には含まれていません。

その理由を都は、「老朽化施設の更新とバリアフリー改修。大会開催の有無にかかわらず必要な改修だから」と説明しました。

しかし、コロシアム以外の3施設はすでに5~6年前に老朽化対策の大規模改修を行ってい ます。

とや都議は「どこから見ても大会用の改修だ。設計委託料を入れると約200億円になる。無視できない金額だ」と指摘しました。

とや都議は「持続可能な五輪のために既存施設の活用がいわれているが、その場合の経費はこれくらいかかると明らかにしていくことは、五輪の今後のためにも重要だ」と主張。
さらに今回明らかになった以外にも、経費の詳細を都民に公表していくよう求めました。

(2018年10月27日付「しんぶん赤旗」より)