築地市場移転反対の請願:あぜ上都議が賛成表明

都議会経済港湾委員会

意見表明する、あぜ上都議=18日、都議会経済・港湾委

東京都議会経済港湾委員会で18日、築地市場(中央区)の豊洲新市場(江東区、東京ガス工場跡地)への移転問題で、食の安全・安心を守り、市場移転反対を求める請願が審査され、日本共産党の、あぜ上三和子都議が同請願に賛成する意見表明をしました。同請願は共産党以外の反対で不採択になりました。

意見表明で、あぜ上都議は、新市場で行った直近の地下水モニタリング調査で、環境基準の170倍ものベンゼンが検出されたことや、土壌汚染対策の追加対策工事について、有効性を確認する正式な専門家会議は開かれておらず、科学者・研究者によるクロスチェックもされていないと指摘。あぜ上氏は、地下水管理もうまくいっていないとして「(豊洲新市場は)市場にふさわしくない」と述べました。

また、日本科学者会議や共産党が求めている地下ピットの水じみや水たまり、汚染が疑われる盛り土の調査もしていないと批判。都に対し、強引な移転強行をやめ、科学的検証と情報開示で、都民や市場業者の不安に応えることを求めました。

あぜ上氏は、駐車場不足の問題や交通渋滞、使い勝手の問題等、買い出し人や市場関係者から多くの不安が寄せられているとして「とても合意と納得を得られているとは言い難い状況」の述べ同請願の賛成を表明しました。

(「しんぶん赤旗」2018年9月20日付より)