築地解体工事説明会 密室開催へ/メディア、区議も排除

東京都は築地市場の豊洲新市場への移転と築地解体工事の2回目の住民説明会を31日に予定していますが、1回目(17日)とは異なり中央区議やメディアの参加を認めず、密室で開こうとしていることが30日、本紙の取材で明らかになりました。

本紙の取材に対し、中央卸売市場は「17日の説明会では(参加者から)進行を阻害される状況が幾度もあった。今後開く説明会は(メディアに)日程も場所もお知らせできない。中央区とも相談した結果だ」と説明。
「どのレベルの決定なのか」との質問に、「知事にも報告した」と答えました。

関係者によると、31日に2回目、8月8日に3回目の説明会を町会単位で開き、同月上旬までに築地地区の残る町会を対象に開くとしています。
1回目と違って、2回目以降はメディアに取材案内を出さないとしています。

17日の説明会には住民や市場業者ら約200人が参加。
豊洲への移転作業や築地解体工事に伴う粉じん飛散防止、五輪輸送拠点工事の影響、ネズミ駆除対策などの質問に対し、都の説明が不十分だったため紛糾。
参加者から「築地を解体したら、移転したくないという人たちは営業できなくなる」などと抗議が上がりました。

知事公約に反する

日本共産党中央区議団・おぐり智恵子団長の話

住民説明会に町会以外の住民や区議の参加もお断りというのは、「情報公開」を掲げてきた小池百合子知事の公約に反し、不誠実な態度です。

説明会は幅広く公開すべきです。

(2018年7月31日付「しんぶん赤旗」より)