【狛江市長選】田中とも子氏 41.71%/協同の広がり 今後の力に

東京都狛江市長選が22日投開票され、「ともに狛江 市民の会」の前市議、田中とも子氏(60)=無所属新、日本共産党、社民党、自由党都連、生活者ネット、新社会党、緑の党推薦=は1万2,763 票(得票率41.71%)を獲得しましたが、敗れました。

当選は自民党、公明党が推薦した元副市長の松原俊雄氏(66)。

前市長が女性職員へのセクハラ事件で辞職したのに伴う選挙です。

セクハラを追及してきた超党派の女性市議と市民の運動の中から擁立された田中氏は、「人権と暮らしを守る市政に」と訴え、被害者のプライバシー保護を前提としてセクハラ事件の解明と再発防止策の確立、災害死者ゼロ、待機児ゼロ、孤立死ゼロ、市民が強く要求している図書館・公民館の増改築などを公約に掲げました。

開票結果は次の通りです。

(当)松原俊雄(66)無新 17,834票
   田中智子(60)無新 12,763票(投票率45.31%)

協同の拡がり 今後の力に

「ともに狛江 市民の会」撮影・提供
41.71%の得票率を獲得した田中氏は選挙結果を受けて記者会見し、「選挙で広がったつながりを力に、市政発展のため頑張る」と表明しました。

田中氏は選挙結果について、前市長のセクハラを超党派で追及し、「これまでにない多くの政党、市民とつながってたたかえたのは、今後につながる大きな財産です」として、ハラスメントを根絶し人権と暮らしを守る街の実現へ頑張る決意を語りました。

市民の会の周東三和子代表は「政党や女性団体、個人など多くの人とつながることができた。市政に声を生かすため運動を続けたい」と述べました。

生活者ネットの山本暁子市議は「超党派の野党共闘で地域から政治を変えるたたかいができた」と語り、社民党の市原広子市議は「今回のつながりを続け、新しい政治の流れをつくらねばならない」と話しました。

日本共産党の宮坂良子市議は「超党派で女性議員と市民が立ち上がったことは、今後の市政発展の土台」と強調。

西村あつ子市議は「訴えた公約実現のため、皆さんとともに頑張りたい」と述べました。

(2018年7月24日付「しんぶん赤旗」より)