豊洲移転前提の予算案~築地市場解体費盛る

東京都が26日に発表した2018年度予算案は、築地市場(中央区)の豊洲新市場(江東区、東京ガス工場跡地)への移転を前提とし、中央卸売市場会計で関連経費約173億円を計上しています。

小池百合子知事は、都民・市場業者に対して「築地は守る」とした約束を反故にし、業者の同意もないまま10月11日の豊洲市場開場を決定。

予算案には、市場業者や建築家が保全を求めている築地市場施設の解体費用を盛り込んでいます。

土壌汚染の専門家から「効果がない」と批判されている土壌汚染対策の追加対策工事費用も計上。

都の土壌汚染対策が失敗し、ガス工場由来の有害物質が土壌にも地下水にも残されているにもかかわらず、「風評被害払しょくのための広報PR事業」に1億円以上もつぎ込みます。

この他、築地市場敷地内に、東京五輪の輸送道路と位置付ける環状2号線を通すための予算を約100億円計上しています。

(1月28日付「しんぶん赤旗より」)