「政治語る」経験交流 首都圏の学生9条の会

学生による平和イベント「第9回PieceNight9(ピースナイトナイン)」が21日夜、東京都目黒区の東京大学駒場キャンパスで開かれました。

首都圏の各大学「9条の会」の学生らでつくる同実行委員会が主催。100人超が参加しました。

トークセッションする学生ら=21日、目黒区
トークセッションする学生ら=21日、目黒区
大学生3人と実行委員会の黒田さん(21)のトークセッションでは、議論が盛り上がりました。

政治を語ることについて、2年生の学生(20)が「話さないと政治について考えなくなる。すごく危ないことだと思う」と話すと、2年生の女性(21)は「本当に考えていないのか。考えていてもそれを表現しちゃいけないような空気を、友達との会話で感じる。私から発信し、そのうち友達の方から政治の話をしてくれるようになった」と自身の経験を語りました。

元自衛隊員の井筒高雄さんに学生が質問する企画では、「自衛隊が戦争法施行後どう変わったか」との質問に、「死を意識せざるを得ない訓練になっている。射撃訓練の的が300メートルから今は10メートルに。人の息遣いが聞こえる距離だ」と答えました。

「九条の会」世話人の清水雅彦・日本体育大学教授が講演。
2017年総選挙での各党の公約から、改憲勢力や危険な安全保障にかかわる法の整備を狙う党を示し、各政党の考え方をしっかり分析し意見を言うように呼びかけました。

九条の会事務局長の小森陽一・東大教授があいさつ。

日本共産党の志位和夫委員長・衆院議員をはじめ、立憲民主党、自由党、社民党からメッセージが寄せられました。

(12月23日付「しんぶん赤旗より)