【葛飾区長・区議選】区庁舎建て替えノーを 共産党6候補が全力

葛飾区長・区議選あす投票日

東京都葛飾区長選と区議選(定数40、立候補59人)が12日投票されます。

区長選は、「葛飾区庁舎建替えに反対する区民の会」の木原敬一候補(64)=無所属新、日本共産党・新社会党が支持=と現職の青木克徳氏(68)=無所属、自民・公明推薦=の一騎打ち。

木原氏は、現区政が自公与党とともに数百億円もの税金を投入する葛飾区庁舎の建て替え計画を区民に明らかにしない一方で、区立保育園を民営化し、公園プールや児童館を全廃しようとしていることを批判。

「建て替えに使うお金があるなら、まずは区庁舎より古い小中学校を改修すべきだ」
「情報を公開し、区民に開かれた区政を実現する」
と訴えています。

区議選で日本共産党は、中村しんご、三小田准一、中江秀夫、おりかさ明実の現職4氏と、木村ひでこ、樋口まこと、の新人2氏の、現有4議席から6議席への前進をめざします。

区議選は、定数40を有力48人が争う大激戦。日本共産党は、木原氏とともに区庁舎建替えに反対するとともに、区のためこみ金1100億円を使い、待機児童、特養ホーム待機者、学校給食費の「三つのゼロ」と、高校生向け給付型奨学金、国民健康保険料の1人年1万円の引き下げ、バス路線の拡充、無料駐輪場の復活の「四つの提案」を公約に掲げています。

新たに議席増に臨む新人候補、30歳の樋口候補は、非正規雇用の友人が、長時間労働で体を壊してしまった問題を告発し、「ブラックな働き方をなくし、若者が生き生きと働くことができる区政を実現したい」と強調。

同じく木村候補は介護福祉士として10年介護の現場で働いてきた経験を生かし、「誰もが安心してお金の心配がなく介護が受けられる区政を作る】と訴えました。

共産党区議団はこれまで、認可保育園の1572人分の増設、特別養護老人ホーム7園の増設、3人に1人の給食費を無料にするなど区民要求の実現に力をつくし、政務活動費の領収書を全面公開させるなど議会改革も実現してきました。
木原氏や共産党の訴えを聞いた区民からは「巨額を使って区庁舎建替えなんてとんでもない」「ため込んだお金は区民の暮らし、福祉にこそ使うべきだ」「子どもたちの行き場となる施設を守って欲しい」「地域の小中学校は古くなって雨漏りがする。早く改修を」と期待や要望が寄せられました。

声援にこたえる(左から)木村、おりかさ、樋口、木原、小池、中江、三小田、中村の各氏
声援にこたえる(左から)木村、おりかさ、樋口、木原、小池、中江、三小田、中村の各氏

(11/11付しんぶん赤旗より)