豊洲移転 抜本検討を
安全検証求め署名開始へ

すすめる会が会見

記者会見する豊洲移転中止署名をすすめる会の、(右から)森田、本間、纐纈、中澤の各氏ら=6日、都庁【写真提供:しんぶん赤旗】

高濃度の有害物質が広範囲で見つかっている豊洲新市場予定地(東京都江東区)への築地市場(中央区)の移転計画に対し、豊洲移転中止署名をすすめる会の本間慎・元フェリス女学院大学学長らが6日、都庁内で記者会見し、「築地市場の豊洲移転中止など抜本的検討を求める署名」を開始すると表明しました。

署名は小池百合子知事に宛てたもので、①豊洲予定地の安全性の徹底した全面的な調査・検証を行い、全て公表する②食の安全・安心が第一の立場から築地市場の豊洲移転を中止する-ことを求めています。

署名を呼びかけた本間氏、中澤誠(全労連・東京中央市場労働組合委員長)、纐纈(こうけつ)三千世(日本消費者連盟事務局長)の発起人3氏と森田稔氏(東京地評議長)が会見。「予定地201カ所中72カ所から基準を超える有害物質が出た。都の土壌汚染対策は失敗だ」(中澤氏)、「食の安全・安心は消費者にとって看過できない。汚染地への移転は許せない」(纐纈氏)、「土壌汚染を専門にする立場で、この問題を憂いていた。(昨年末に発表した移転中止を求める声明に)全国の科学者65人が賛同している」(本間氏)などと訴えました。

3氏はまた、18日(土)午前10時半から築地市場近くで宣伝・署名行動やデモに取り組むことを明らかにしました。

(「しんぶん赤旗」2月7日付より)