《東京五輪会場》海の森競技場の経費削減は見せかけ
あぜ上都議が批判/都議会

質問するあぜ上都議=18日、都議会
質問するあぜ上都議=18日、都議会

日本共産党のあぜ上三和子東京都議は18日、都議会のオリンピック・パラリンピック特別委員会で、都調査チームのコスト削減案の問題点について質問しました。

あぜ上氏は、ボート・カヌー会場の候補地である海の森水上競技場に関する調査チームの案には含まれない経費があると暴露しました。仮設席を設置する南側護岸の土地の整備費が入っていないことを、あぜ上氏は現地の様子を写したパネルを示して説明。「組織委員会において検討している」と答える都に対して、「組織委が責任を持つのは建物だけ。土地は都が責任を持つべきものだ」とただしました。

都は90億円の会場整備の予備費も削減できると主張しました。しかし、「今後、追加工事はないと断言できるのか」とあぜ上氏が追及すると、「現時点での整備費。将来変化する可能性はある」と答弁。あぜ上氏は見せかけの経費削減を厳しく批判しました。

あぜ上氏は収支見通しの甘さも指摘し、今月末に開かれ会場見直しを行う国際オリンピック委員会(IOC)や組織委員会、国とで行う4者協議には、都として公平公正な検証に基づく会場整備にするよう強く求めました。

(「しんぶん赤旗」2016年11月19日付より)