視覚障害者の駅転落 共産党が調査

点字ブロックの改善をすぐに

ホーム柵は欠かせない防止策

東京選出の党国会議員に切実な声

東京メトロ銀座線青山一丁目駅(港区)で盲導犬を連れた男性がホームから転落し電車にはねられ死亡した事故について、東京選出の日本共産党国会議員らは25日、東京視覚障害者協会(東視協)の協力で現場を調査しました。


東視協が協力

(写真)東視協の山城さん(左から3人目)に質問する党議員団=25日、東京都港区
(写真)東視協の山城さん(左から3人目)に質問する党議員団=25日、東京
都港区

田村智子副委員長・参院議員、笠井亮衆院議員、吉良よし子、山添拓の両参院議員、大島芳江都議が参加。東視協の山城完治さんら3人と東京メトロの職員8人の説明を受けてホームを歩きました。

狭いホームの点字ブロック上を柱がふさぎ、ホームの端に向かって極端に道幅が狭くなる箇所が点在しています。東視協の権平(ごんだいら)嘉昭さんは「点字ブロックを壁側に誘導するようにするなど、すぐにでもできることはある」と強調しました。

山城さんは「ホームの構造上、音が大きく反響する。反対側のホームにきた電車を自分の方にきたと思い、乗り口を確認しに近づいて転落する」と駅の構造上、危険が多いことを指摘。可動式ホーム柵が欠かせない事故防止策だとして、早期の設置を求めました。

調査を終えた田村氏は「とっさの危険に駅員だけでなく乗客の方への協力の呼びかけを含めた周知徹底の必要性を感じた」と話し、山添氏も「一緒に歩かせてもらってようやくわかる危険が多々あった。あらゆる事態が起こりうるという前提で、安全性を確保することが求められる」と語りました。

 

(「しんぶん赤旗」2016年8月26日付より)