奨学金給付条例を否決【都議会】

白石氏、成立に賛成討論

知事海外出張費削減は継続審査

東京都議会は15日の本会議で、日本共産党都議団(吉田信夫団長、17人)が提案した三つの条例案の採択を行いました。
このうち、「東京都大学生等奨学金給付条例」案について、白石たみお都議は討論で、日本の高等教育の学費が世界的に高く、若者が進学を断念したり、借りた奨学金を返済できなくなっている実態を指摘し「都として国に先駆け、教育の機会均等を図り、貧困の連鎖を断ち切るために」と、各会派に賛同を呼びかけました。
採決の結果、自民、公明、民進などの反対多数で否決されました。共産党と生活者ネットが賛成しました。
「1票の格差」を是正し議員定数の適正化を図るため、人口比例配分が逆転している12選挙区の定数を6増6減する「都議会議員の定数並びに選挙区及び各選挙区における議員の数に関する条例」の一部改正案も、自民、公明、民進などの反対多数で否決。共産党、ネット、かがやけなど4会派が賛成しました。
一方、知事の海外出張費を抜本的に削減する「東京都知事等の給料に関する条例」の一部改正案は、継続審査となりました。

(「しんぶん赤旗」2016年6月18日付より)


日本共産党都議団が提案した「東京都大学生等奨学金給付条例(案)」の全文はこちらからご覧になれます。