昭和女子大での国会議員討論会(詳報)
“一緒に政治変えよう” 雇用・奨学金… 吉良氏が政策紹介

18歳選挙権と参院選―昭和女子大(東京都世田谷区)は25日、4党国会議員を招いた討論会を開催しました。4党代表は、夏の参院選から新たに選挙権を得る18~20歳を含む1800人の同大生を前に、経済・雇用、教育、安全保障などの問題で議論を交わしました。日本共産党から吉良よし子参院議員が出席しました。司会は政治解説者の篠原文也氏。

若者向けパンフ好評 “置くところ増やして”

会場入り口に山積みにされた日本共産党の若者向けパンフ『JCPマガジン』。参加した学生一人ひとりが手に取り会場に入りました。当日政策パンフを用意したのは共産党だけでした。

篠原氏が、若い人たちに「どうアプローチし、理解を求めていくか」と各党出席者に質問。吉良氏はパンフを掲げ、「市民のみなさんから意見をいただき、スタイリッシュにしました。商店街のカフェなどにフリーペーパーの感覚で置いてもらっています」と述べ、ブラック企業規制法や最低賃金1500円の実現、戦争法廃止などの政策を紹介しました。篠原氏は「失礼だけど共産党にしてはあかぬけているね」と感心しきり。19歳の学生から「共産党のパンフレットを、駅とか、もっといろいろなところに置いてもらえないでしょうか」との要望も出されました。

賃上げ法整備を

吉良氏は、「60の会社を訪問し、内定をもらったのは1社だけ」と“就職氷河期”といわれた自身の就活の経験を語り、2013年の参院選当選後、国会でブラック企業名の公表を政府に求めるなど「若者の雇用」に取り組んできたことを話しました。

自民党の武部新衆院議員は、「強い経済」をアピールし、大卒の就職率が改善したと発言。吉良氏は「非正規が増えている一方で、正社員は23万人も減っている。これでいいのか」と指摘し、「非正規の方が正規に比べて賃金が低いということが問題。『同一労働同一賃金』というのであれば基本に賃上げがあるべきです。そのための法体系を作るべきです」と主張しました。

「給付型がいい」

討論会で発言する吉良氏=25日、東京都世田谷区
討論会で発言する吉良氏=25日、東京都世田谷区

篠原氏が学生に「このなかで奨学金受けている人、手をあげて」とうながすと、少なくない学生が挙手。同氏がさらに、「(返済の必要のない)給付型奨学金にしたほうがいいと思う人は?」と質問すると、そのうちのほとんどすべてが手をあげ続けました。

吉良氏は、「(給付型奨学金は)今国会では先送りにされた。一刻も早く進めるべきです」と発言。民進党の玉木雄一郎衆院議員も制度創設の必要性を訴えました。同制度について安倍政権は消極的ですが、与党議員は「総理から検討を指示された」(自民・武部氏)、「自民党とも議論したい」(公明・佐々木さやか参院議員)など、前向きにこたえざるをえませんでした。

主権者として行動を

吉良氏の訴え

若いみなさんには、選挙に行くだけでなく、主権者として積極的に参加してほしいと思います。候補者が何をしてくれるかではなくて、有権者の側が候補者に何を働きかけていくかということです。

この国に生まれ、生きていくみなさん自身が、どういう社会に生きたいのか。そういう思いを持って政党、政治家に働きかければ、政治は変えることができます。その通過点としての投票行動です。一緒に政治を変えていきましょう。

(「しんぶん赤旗」2016年5月30日付より)