羽田増便で低空航路を計画
「住民無視」撤回を

深刻な騒音公害は明白

山添候補が調査 【東京・品川区】

国交省の担当者(手前)に羽田空港の増便計画で質問する山添氏(中央)=22日、羽田空港(「しんぶん赤旗」提供)
国交省の担当者(手前)に羽田空港の増便計画で
質問する山添氏(中央)=22日、羽田空港
(「しんぶん赤旗」提供)

羽田空港(東京都大田区)の増便を理由に、国土交通省が東京都中心部の上空を低空で飛行する航路を計画している問題で、日本共産党の山添拓参院東京選挙区候補は22日、都議団と関係地域の区議ら約四十人とともに空港飛行場と、計画直下の一つである品川区内を調査するとともに、懇談を行いました。

山添氏らは、国交相の担当者の案内で、増便を計画する国際線の旅客機が離着陸する羽田空港の飛行場を視察しました。増便後のルートについて、従来飛行を避けてきた横田基地の空域を「排他的なものとしない」という認識を示した同省の担当者に対し、山添氏は「オスプレイなどの飛行があった場合、民間飛行機の方が規制を受けるのではないか」と話しました。
一行は、共産党品川区議団の案内を受け、計画で高さ200メートル以下の上空を低空飛行するとされる八潮団地の周辺を視察。同区内で開かれた懇談では「新ルート直下地域の住民が団体を結成し、署名などを計画している」(江戸川区)など、各地で反対運動が進んでいることが各区議から報告されました。
山添氏は「深刻な騒音公害をもたらす問題点が、はっきりしました。住民無視で進めることは許されない。撤回に全力を挙げます」と話しました。
調査には大山とも子、曽根はじめ、あぜ上三和子、かち佳代子、白石たみおの各都議や小池晃書記局長、吉良よし子参院議員、宮本徹衆院議員の各秘書らが同行しました。

★羽田空港増便計画★

国土交通省が、国際線の増便に合わせ、従来東京湾上空などで運用されていた飛行経路を変更する計画。新ルートは風向きや時間帯により都心上空を通過するもので、騒音や落下物などの問題点に対する住民の不安が広がっています。

(「しんぶん赤旗」2016年4月23日付より)