豊洲新市場 住民らが公開質問状
都知事に汚染・設計問題で

市民団体・労組でつくる「守ろう!築地市場パレード実行委員会」は22日、東京都築地市場(中央区)の移転先として、11月に開場を予定している豊洲新市場計画(江東区、東京ガス工場跡地)には問題が山積しているとして、舛添要一知事に33項目の公開質問状を提出しました。

都庁で行った記者会見で、山浦康明・日本消費者連盟前共同代表、中澤誠・全労連東京中央市場労組委員長、水谷和子・1級建築士、水産仲卸業者が発言。中澤氏は「都は質問に答えられなければ、移転スケジュールを延期すべきだ」と語りました。

質問は、▽約700区画中、333区画で土壌汚染調査をしないまま市場を開場するのか▽新市場の隣接海域から取水する海水に汚染物質が検出されたらどうするのか▽売り場棟はターレット運搬車や活魚水槽などの重量に耐えられない可能性があるが、設計ミスではないのか▽新市場の貧弱な交通アクセスをどう解決するのか▽移転に応じない業者が出た場合はどうするのか▽工事現場で鉄骨の崩落事故があり、けが人がでたと「しんぶん赤旗」(15年12月12日付)が報じたが、なぜ事故を公表しないのか―など。3月5日までに文書で回答するよう求めています。

(「しんぶん赤旗」2016年2月23日付より)