米軍戦闘機F22など飛来 横田の能力確認目的か
中継基地として利用

米軍横田基地(福生市など5市1町)に1月下旬、米空軍のステルス戦闘機F22ラプターなど20機が飛来しました。このときの飛来が、米本土から嘉手納基地(沖縄県)へ展開した戦闘機部隊による大規模演習「フォースフル・タイガー2016」の一環だったことがわかりました。米空軍が、インド・アジア・太平洋地域に出動する航空機舞台の中継基地としても利用するため、同基地の受け入れ能力の確認を目的に飛来させたとみられます。

米軍嘉手納基地のホームページのニュース(2日)では1月28日に実施された同演習について「第18航空団(嘉手納基地)の地域での戦闘能力を示威するために計画されている」と説明。同基地所属の空中給油機が演習期間中、32機のF22をはじめ合計132機に給油したと報じました。去年4月1日にも同演習を実施していますが、米本土からの戦闘機部隊が横田基地を経由したのは、今回が初めてでした。

1月20日から26日にかけて横田基地に飛来した米軍機は、アラスカ州のエルメンドルフ・リチャードソン統合基地の第525戦闘飛行隊のF22戦闘機14機とイールソン空軍基地の第18アグレッサー(敵対部隊)飛行隊のF16戦闘機6機でした。

防衛省は、日本共産党の宮本徹衆院議員への説明(1月27日)で、嘉手納基地には、横田基地へ飛来したものも含め、アラスカからF22、F16合わせて26機が飛来し、2月中、即応訓練を実施すると明らかにしました。

在日米軍司令部広報は横田基地への今回の飛来について「訓練の一環」だと本紙に明言。「予定された訓練のための、暫定的な通過(トランジット)のための飛来」だと認めました。

(「しんぶん赤旗」2016年2月17日付より)