「つけかえ」で五輪費用「圧縮」

海の森水上競技場

20151021 2020年東京五輪の競技会場整備費の高騰が問題になる中、東京都は「海の森水上競技場」(江東区春海)の整備費を見直した際に、橋の撤去費用などを除外して事業費を「圧縮」していたことが20日、明らかになりました。
海の森水上競技場は、中央防波堤埋め立て地に隣接する海面に整備し、ボート、カヌー・スプリント競技を予定しています。
国際オリンピック委員会(IOC)に提出した立候補ファイルの同競技場整備費は69億円でした。14年5月の再試算で1038億円に高騰したため、都は同年11月の再検討で491億円に圧縮していました。それでも当初の7倍です。
再試算で同競技場の事業費が膨らんだのは、ボート競技の障害となる中潮橋の撤去費用などを追加したためです。ところが整備費を圧縮した際に、中潮橋の撤去費用を五輪施設整備費から除外し、橋を所管する環境局の事業に移し替えていました。
中潮橋の撤去は来年度に予定し、今年度予算で同橋に付随する中防揚陸施設の撤去工事を発注しています。
日本共産党都議団は14年12月15日、公平な競技環境、整備費、維持管理費などで問題があると指摘し、埼玉県戸田市長などが提案している同県の彩湖に会場を変更するよう知事に申し入れました。
あぜ上三和子都議は昨年12月22日の都議会五輪特別委員会で、巨額の整備費を批判するとともに「横から吹く強い海風の影響で公平なレースはできない」との声を紹介し、会場の変更を提案。米倉春奈都議も10月2日の環境・建設委員会で中潮橋と揚陸施設の撤去に反対し、競技会場の変更を求めました。

(「しんぶん赤旗2015年10月21日付より)