戦争法廃止の政府必ず

挑戦2016年 参院選

参院議員・比例候補 田村智子さんに聞く

日本共産党の田村智子参院議員・比例候補は、戦争法などの安倍暴走政治と対決し、国民との共同を広げて奮闘してきました。この間の国会内外での取り組みと、来年の参院選への決意を聞きました。


(写真)参議院議員・比例候補田村智子さん=「しんぶん赤旗」提供
(写真)参議院議員・比例候補
田村智子さん=「しんぶん赤旗」
提供

来年の参院選は、戦争法廃止・立憲主義を取り戻す国民連合政府の実現へ、政治を大きく動かす大きく動かすたたかいです。候補者としてやりがいと責任の大きさを感じています。
国民連合政府という方針は、国民の皆さんの運動が生み出したものだと実感しています。戦争法案がいよいよ採決となる本会議直前、国会前に鳴り響くコールは、「野党はがんばれ」「共産党がんばれ!」「田村さんがんばれ!」など、政党名だけでなく議員一人ひとりの名前をあげてのものになりました。今も思い出すと胸が熱くなります。

カギを握るのは

労働組合のナショナルセンターの違いや、個人と団体の垣根を越えた、大規模な集会や国会請願デモは通常国会の間に何度も行われました。私たち議員が、午後7時前から10時すぎまで国会前でデモ隊に手を降り続けた日もあり、そうした現場で野党議員は連帯を深めていったのです。
「みなさんの運動が野党を結束させてくれました。国民連合政府を実現できるかどうかも、カギを握っているのはみなさんお一人お一人。ともにがんばりましょう」―いま、演説会などで心を込めてお話ししています。
国会では、さまざまな立場の方々が、戦争法案を廃案にと集会を行ないました。その一つに、日本労働弁護団が取り組んだ「自衛隊員・家族・恋人のための緊急相談会」の報告集会(9月12日)がありました。「母親からの相談が多かった。自衛隊員の多くは、中学や高校を卒業して入隊する。10代の若者をもつ母親の思いを想像してほしい」という報告に、戦争法によって運命を左右されるのは、私の子どもと同じ年頃の若者たちなのだと突きつけられました。
戦争法の下では、自衛隊の海外派兵はこれまでと規模も危険性も異質のものとなります。まさに若者の命がかかっています。必ず廃止にと決意を新たにしています。

貧困問題追及

この5年間、こだわってきたのが子どもの貧困対策です。保育料や給食費の未納問題、あるいは生活保護受給者に対して、「自己責任論」に立ったゆがんだ攻撃が少なくありませんが、私は「子どもに貧困の自己責任を負わせることは絶対に許されない」という立場で質問を繰り返してきました。
保育の「新システム」への移行では、一部の自治体で、保育料未納の場合に保育所退所の措置が可能という説明が行われたことがわかり、厳しく追及し厚労省に是正を約束させました。
貧困対策の質問では、議員になる前に東京の若者たちと取り組んだ街頭相談活動の経験が生きています。仕事も住まいも失った人たちを目の前にして、日本のセーフティーネットの貧弱さ、使い勝手の悪さにがくぜんとしたこともありました。
日本共産党が草の根の政党であること、それが私たち国会議員団の質問に大きな力を与えてくれます。現場の要求を政治に届けるためにも、大きな党をつくって選挙での躍進をかちとります。

(「しんぶん赤旗」2015年10月7日付より)