足立区長選・区議選告示
党区議団の値打ち強調 小池副委員長が応援

応援に駆けつけた小池氏=10日、東京都足立区
応援に駆けつけた小池氏
=10日、東京都足立区

足立区長選・区議選告示日の10日、日本共産党の小池晃副委員長・参院議員は、各区議候補の街頭演説に駆けつけ「共産党の8人全員当選で、区民に冷たい区政を変えましょう」と訴えました。

小池氏は「戦争立法」や消費税10%への増税、原発再稼働、沖縄新基地建設など暴走を続け、国民との矛盾を深める安倍自公政権を批判しました。集団的自衛権の行使を具体化する「戦争立法」の問題では、「足立区も『戦争する国』づくりとは無縁ではない」と述べ、区が18~26歳の区民の名簿を抽出し、自衛隊に閲覧させた問題を指摘。「戦争する国にしないという皆さんの思いを、党派を超えて広げてください」と訴えました。

くらしの問題では、8年間の近藤区政が「子ども重視、貧困解消」を掲げながら、実際の政策があべこべであることを指摘。「児童福祉費、老人福祉費はともに東京23区内で20番目の低さであり、住民からは都区内で最も高い保険料などを徴収している」と述べました。

また、住民のプライバシーに関わる戸籍業務の外部委託化、無謀な学校統廃合や公園トイレの削減など区民サービス切り捨てを自民、民主、公明の賛成で進めてきた区政を批判しました。

小池氏は、足立区が23区でも2番目に高い1190億円ものため込み金を抱えていることを指摘。「足立区にないのはお金ではない。住民の痛みをわが痛みとする心が、区政に欠けている」と指摘しました。

小池氏は「オール与党」区議会の中で、住民とともに運動を広げ、数々の区民要求を実現してきた共産党区議団の値打ちを強調。戸籍業務外部委託化の一部撤回、認可保育園や特別養護老人ホームの増設に道を開いてきた実績を紹介しました。

議案提案権を活用し、4年間で16本の条例や予算修正案を提案した党区議団を7人から8人に増やして「保育料、国保料、介護保険料の三つの負担軽減と小中学校給食の無料化を実現しましょう」と述べ、「全員当選へ、さらに支援を広げてください」と呼びかけました。

(「しんぶん赤旗」2015年5月12日付より)