豊洲新市場の整備費増加問題:尾崎都議が追及

他の市場に影響出すな

尾崎あや子都議
尾崎あや子都議

日本共産党の尾崎あや子東京都議は17日の都議会経済・湾港委員会で、豊洲新市場(江東区)の整備費が大幅に増加している問題を取り上げました。

尾崎氏は、豊洲新市場の整備費が2011年2月の試算と比べて1.5倍の総額5884億円に膨れ上がっていることについて、今後財源不足に陥る可能性があると指摘しました。

中央卸売市場の坂巻政一郎管理部長は、13年度までに支出した費用を除いた今後の新市場整備費用は3079億円になると説明。「財源としては、1000億円を超える保有資金を活用し、国に対して国庫交付金の確実な措置を要望していく。さらに築地市場跡地の処分収入は3500億円程度と試算している」と答えました。

尾崎氏は「保有資金があるというが、(償還が必要な)同程度の企業債があるので相殺される。築地市場の処分費用をあてるといっても、環2(環状2号線)の建設で分断され、最終的にどうなるか分からない」と指摘。他の市場の改修整備事業に影響が出ないよう求めました。

(「しんぶん赤旗」2015年3月19日付より)