どこに向かう舛添都政
革新都政の会がシンポジウム

雇用・福祉 変化の兆し 大型開発は継続

首都圏版13面 舛添都政について語る(左から)安達、若林義春、宇都宮けんじのパネリスト各氏とコーディネーターの鈴木氏(右端)=3日、東京都千代田区
首都圏版13面 舛添都政について語る(左から)
安達、若林、宇都宮のパネリスト各氏とコーディネーターの
鈴木氏(右端)=3日、千代田区

革新都政をつくる会は3日、千代田区で連続シンポジウム第4回「都知事選1年・舛添都政はどこに向かうのか」を開き、90人余が参加しました。鈴木浩福島大学名誉教授をコーディネーターに、宇都宮健児元日弁連会長(元都知事候補)、日本共産党の若林義春都委員長、安達智則都留文科大学講師の各パネリストが、舛添要一都政の検証と今後の展望について語りました。

宇都宮氏は、2014年の都知事選で98万票を獲得し、小泉元首相が推す細川候補を上回ったことが支援者にとって大きな確信になっていることを指摘。舛添都政について、長期ビジョンや予算案の福祉、雇用などについて変化の兆しを感じると指摘するとともに、大型開発や国際金融センター、住宅政策などは石原・猪瀬前都政を継承していると述べました。

若林氏は、舛添都政が福祉と雇用の分野などの施策で石原都政時代の福祉切り捨てのやり方を転換しつつあることを詳しく紹介し、その背景に「都民のねばり強いたたかいと都知事選、都議選での革新勢力の大健闘」があると指摘。大型開発優先という点ではまぎれもない自民党型都政だが、「都民要求実現の大きなチャンスが生まれており、これを生かす運動の構築を」と訴えました。

安達氏は舛添氏がめざす「世界一の都市・東京」戦略などについて報告しました。

(「しんぶん赤旗」2015年2月5日付より)