「河野談話」撤廃求める陳情を全会一致で不採択/都議会

討論に立つ徳留道信議員=27日、都議会本会議
討論に立つ徳留道信議員
=27日、都議会本会議

徳留道信都議が反対討論

東京都議会は27日の本会議で、都に対し「慰安婦」問題への旧日本軍の関与と強制性を認めた「河野談話」の撤廃を国に求める陳情を共産党、自民党、公明党、民主党、維新の党、かがやけ、生活者ネットなど全会一致で不採択としました。

陳情は「慰安婦の真実国民運動」(加藤英明代表)が提出したもの。「慰安婦」問題をめぐる「河野談話」を撤廃するか、強制連行の事実と性奴隷の実態がなかったとする新たな談話を出すことや、文科省に教科書の「慰安婦」問題の記述を「是正」することを求める意見書の提出を要求したものです。

陳情を審議した2月16日の都議会総務委員会で日本共産党の徳留道信都議は、反対する立場から発言し「河野談話の真実性は、日本の司法の事実認定によっても証明されている」「河野談話の見直しや『慰安婦』問題、強制性を否定する主張は、世界で通用しない」と強調する中で、自民党は賛成したものの、反対が多数となっていました。

自民と維新は、総務委員会では陳情の採択を求めましたが、本会議では不採択に態度を変更しました。

(「しんぶん赤旗」2015年3月28日付より)