国民の声、本気で受け止める共産党に、心を熱く 最年少候補、八王子市 望月翔平さん(25)

 今春の八王子市議選に挑む望月翔平さんは、立候補ができる25歳になったばかりで、共産党の予定候補の中で最年少です。なぜ共産党から出馬するに至ったのでしょうか─。
(長沢宏幸)

安心し学べる街に

 「共産党の人の言葉を聞くと、心が熱くなりました。本気で私たち国民の声を受け止めて、言葉で返してくれる。共産党のファンになりました」
 大学時代に参加していた学生団体「静岡『わかもの党』」の企画で、自民党から共産党まで議員の話を聞いた感想です。
 実は望月さん、幼い頃からかわいがってくれた祖父の影響で、自民党を支持していたのです。
 その祖父からは戦争の悲惨さ、平和の大切さを繰り返し聞かされていました。中学では、社会の先生が憲法の話をよくしてくれました。
 「憲法9条を守り抜くのは日本人として当然なことと思うようになっていました。9条を否定する人がいる、と気付いた時は本当に驚きました」
 安倍・自公政権は集団的自衛権を認める閣議決定を2017年7月に、安保法制を翌年15年9月に強行します。
 「国民の多くが反対しているのに強行してしまう政治に、恐ろしさを感じました。黙っていたら賛成したことになる」
 望月さんは一人、国会前のデモに参加するようになります。デモにはあまりいいイメージはなく、最初は勇気が必要でした。でも、行ってみるとラップ調のリズムに声を合わせる楽しげなノリに、イメージは変わったといいます。自分と同じような考えの若者とも出会い、仲良くなりました。
 後で分かったことですが、その中に共産党員の若者が2人いて、共産党がずっと戦争に反対していた政党だということを教えてくれたのです。
 「共産党に強い共感を覚えました」。初めて参加したデモで偶然、しんぶん赤旗記者からインタビューを受け、実名入りで記事に。それを目にした共産党八王子地区委員会の人がSNSでメッセージが送られ繋がりました。その後、共産党への入党を勧められます。
 「その時、自分の中では、共産党に入ることを決めていたので、二つ返事で入りますと言いました。平和を守る、ブラック企業をなくすという自分の思いをくみ取ってくれる政党は、共産党しかないと思っていました」

ブラック企業体験したから

 社会を変えたいと思うようになったもう一つの理由「ブラック企業をなくしたい」。それは、初めて就職した会社で、命を削るような働かされ方を体験したことで、心から願うようになっていました。
 入社後、4カ月が過ぎたある夏の日。本社に向かう途中、望月さんは西新宿駅(大江戸線)で倒れてしまい、救急車で病院に搬送されます。「気がついたら病院のベッドで点滴を受けていました」。明確なノルマはなかったものの、上司から毎朝、電話があり、業績が悪いと怒鳴られることも。精神的な圧力は大きく、業績が上がらない自分が悪いと自分自身を責めました。
 「パワハラが当たり前のような職場でした。ブラック企業を許さない社会にしようという共産党の呼びかけには、心から共感しました」
 その後、外資系のIT企業に再就職した望月さん。昨年5月、市議選への出馬を要請されます。
 「若い世代から声をあげないと社会は変わらない、市議選挑戦はチャンスだと思い、出馬することには悩みませんでした。ただ、両親には共産党に入ったことも話していなくて、いきなり候補者になると打ち明けたので、びっくりさせてしまいました」と苦笑します。
 望月さんには、市議になったらやりたい夢があります。自分が学生時代を過ごした八王子市を、学生が安心して学べる街にしたいということです。同市内には20を超える大学や短大、専門学校があります。市独自の給付制奨学金制度や、運賃が高い多摩モノレールなどを利用する学生への通学支援制度、ブラック企業に就職しないための情報提供など、アイディアは膨らみます。
 「若い人たちの声を政治の場に届ける必要があります。選挙権を得た18歳に最も近いのが自分です。25歳だから伝えられることがあると信じています。若者が定着し、子育て世代も高齢者も安心して住み続けられる八王子にしたい」