横田飛来 直後に事故 1年間で3件も

横田飛来 直後に事故 1年間で3件も

 相次ぐ米軍機の事故をめぐって、横田基地に飛来して2カ月足らずで事故を起こした航空機が、過去1年間で3件に及ぶことが分かりました。横田基地ではパラシュートから貨物が外れて落下事故(11月15日)が起きたばかり。東京の空が危険にさらされています。  (荒金哲)
 一機目は2016年10月20日、横田基地に飛来したMV22Bオスプレイ=機体番号EP‐06(竜)=。12月13日、空中給油を受けている時にプロペラなどを損傷し、沖縄県名護市の浅瀬で墜落しました。
 続いて、16年12月3日に飛来し、4日に離陸した米海兵隊のFA18戦闘攻撃機=機体番号VE201=。離陸から3日後の7日に高知沖に墜落してパイロット1人が死亡しました。米軍は今年8月、事故原因が特定できないという報告書をまとめています。
 3機目は今年8月29日に飛来した、強襲用大型輸送機CH53E=機体番号YF04=。10月11日、飛行中にエンジン火災を起こし、沖縄県東村高江に着陸、炎上したのがこの機体です。
 事故を起こしたトラブルや、不具合が横田に飛来した際に起きていれば、東京、首都圏の空で重大な事故が起きていました。横田基地を監視する羽村平和委員会の調べで分かったものです。
 在日米軍をめぐっては、11月22日に沖ノ鳥島沖で海軍の原子力空母ロナルド・レーガン艦載の輸送機C2が墜落事故を起こしています。この間、機体の不具合で飛行場を飛び立てないなどの航空機のトラブルや墜落事故、海軍の最新鋭のイージス艦の衝突事故などが相次ぎました。事故の多さに「異常事態」という指摘が出ています。
 
米側から通知せず
 11月15日に起きたパラシュートからの貨物の落下事故では、日本共産党の宮本徹衆院議員、吉良よし子、山添拓両参院議員、原のり子都議と周辺自治体議員らが24日、防衛省にパラシュート訓練中止を要請しました。
 事故が起きたのは、11月15日午前9時54分ごろ。横田基地を監視していた市民が自治体に通報して、初めて明らかになりました。
 防衛省からの聞き取りの場でも、市民の通報の前に、米側から事故の連絡がなかったことに質問が集中しました。
 防衛省の担当者は、「米側の通知はなかった。今後については、米軍に確認し対応する」と説明。宮本氏らの「市民が撮影した写真がなかったら、事件を知らせず、何も対策を取らずに再開していたのではないか」との指摘に、防衛省側は「(米側が)通知しなかった理由を聞いていない」と繰り返しました。
 落下した貨物は重さ30キログラムで、参加者は「住宅地に落ちていれば、重大事故につながった」として、米側の説明をそのまま繰り返す防衛省の姿勢を批判しました。
 
飛行は4年連続1万回超
 羽村平和委員会の高橋美枝子さんは、相次ぐ事故について、「横田を拠点に、米軍が東京と首都圏の空をわがもの顔に使っている。そのなかで、住民が危険にさらされている」と強調します。
 横田基地での年度別飛行回数は、13年度に1万回を超え、4年連続で1万回以上を記録しています(グラフ上)。
 陸軍や海兵隊、空軍特殊部隊のパラシュート訓練が繰り返され、今年の降下訓練の人数はすでに400人を超えました。
 クラスAの事故率が急上昇しているオスプレイは、横田での離着陸数が11月26日現在122回。過去は14年36回、15年62回、16年48回の離着陸だったことと比べ、大きく増えています。
 特に、今年3月の日米合同演習の期間には、18日間で6機のオスプレイが104回の離着陸を繰り返しました。かつてない事態です。
 横田基地は「兵たん基地」とされ、飛来は輸送機が中心だったのが、戦闘機の飛来も急増しています。羽村平和委員会のまとめで、戦闘機の飛来は16年から急増し、2年連続で120件を超えました(グラフ下)。
 特に、18日土曜日には4機のFA18が着陸直後に離陸するタッチアンドゴーを次々に行った後、着陸しました。19日の日曜日も2機編隊で離陸と着陸を何度も繰り返して爆音をまき散らしました。住民の生活への影響が大きい休日には、飛行を控えるというルールを無視した訓練です。

 高橋さんは、「今年は、オスプレイの離着陸回数や、人員降下人数も増え、無人偵察機5機の半年配備、横田基地の常駐輸送機も新型に変わるなど、横田基地の機能強化において節目となる年だったのではないか」と振り返ります。横田基地には、特殊部隊が利用する空軍のCV22オスプレイの配備も狙われています。米軍の出撃拠点化が進み、住民の危険がさらに高まろうとしています。

横田飛来 直後に事故 1年間で3件も

横田飛来 直後に事故 1年間で3件も

東京民報