舛添要一東京都知事の政治資金疑惑について、日本共産党東京都議団(吉田信夫団長、17人)は19日、知事あてに公開質問状を出しました。26日までに、文書での回答を求めています。

共産党都議団は質問状で、舛添知事が、13日の定例会見で述べた自身の疑惑に対する説明について「不明確な点が多く、とうてい説明責任をはたしたといえない」と批判。新たな疑惑も指摘されており、現時点で、舛添知事に明確な説明を求める必要があるとして13項目にわたる質問をしています。

具体的には、▽ホテルの会議費・宿泊費について、家族旅行の宿泊費でもごく一部の政治活動が含まれていれば全額政治活動と記載して問題ないという認識か▽政治資金収支報告書に記載されている8回の温泉旅館などへの宿泊が政治活動であった具体的証拠を示すこと▽報道された飲食費や美術品の購入費などが政治活動によるものだったことを示す証拠を明らかにすること▽知事選立候補直前に「新党改革」から舛添氏の資金管理団体に寄付として移動した約526万円のうち、約429万円が政党交付金という報道は事実か―などをただしています。

(「しんぶん赤旗」2016年5月20日付より)


政治資金疑惑に関する舛添知事への公開質問状

東京都知事 舛添要一殿

2016年5月19日 日本共産党東京都議会議員団

舛添知事の政治資金収支報告書をめぐる疑惑が週刊誌によって報道され、多くの都民からきびしい批判の声があがっています。

日本共産党都議団は12日、事実を全面的に明らかにし、政治家としての責任を果たすことを、知事に申し入れました。

しかし、舛添知事が13日の定例会見で、精査した結果だとして発表した内容は不明確な点が多く、とうてい説明責任をはたしたといえるものではなく、都民からも、納得できないとの声がひろがっています。また、その後、新たな疑惑も指摘されています。

現時点で、舛添知事に明確な説明を求める必要がある問題について、日本共産党都議団として、以下のとおり、公開質問を行うものです。遅くとも5月26日(木)までに文書で回答することを求めるものです。なお質問状と回答は、都民に公表します。

(1)ホテルの会議費・宿泊費について

【質問1】

知事は記者会見で、2013年1月3日と2014年1月2日に木更津市のホテルに支払った「会議費」はいずれも、実際は家族旅行の家族4人の宿泊費であることを認めました。しかし、宿泊した部屋で政治活動の会議を開いたから、「会議費用」と記載した政治資金収支報告書は、虚偽記載ではないと言っています。

知事は、家族4人の旅行の宿泊費であっても、そのなかのごく一部でも政治活動がふくまれていれば、全額政治活動費として記載して問題ない、虚偽記載ではないと認識しているのですか。

【質問2】

知事は、宿泊時に事務所関係者らと政治活動の会議を行ったと説明しながら、非常に政治的な機微に関わることだとして、会議参加者の人数、氏名、そして会議を開いた時間さえ明らかにしませんでした。これでは、知事の説明をだれも信用できません。

ホテルでの2回の会議参加者の人数、氏名、役職、会議を開いた時間を明らかにして下さい。

また、宿泊の部屋で政治活動の会議を開いたという、具体的証拠を示して下さい。

【質問3】

2013年1月3日と2014年1月2日のホテルの領収書は、どなたが受け取ったのですか。

ホテルの領収書を受け取ったときの支出の目的と宛名は、どうなっていましたか。もし支出の目的が会議費となっているとしたら、それはどなたがホテルに指示したのですか。

また、政治資金収支報告書に添付した、2013年1月3日と2014年1月2日のホテルの領収書の写しを公開されるよう求めるものですが、いかがですか。

【質問4】

グローバルネットワーク研究会の政治資金収支報告書に、2012年8月13日の日光市の温泉旅館への支出8万3985円が「宿泊代」として記載されていますが、どのような政治活動だったのですか。

また、政治活動であったことを示す具体的証拠を明らかにして下さい。

【質問5】

2011年1月3日に横浜市の高級ホテルに宿泊し、19万5167円を支払っています。2009年8月17日に沖縄のリゾートホテルで14万360円、2010年8月20日に下関の温泉ホテルで7万6077円、2011年8月20日に沖縄のリゾートホテルで11万9822円、2014年8月18日にお台場の高級ホテルで9万3100円を支出したことも、政治資金収支報告書に記載されていると報道されています。それぞれ、どのような政治活動だったのですか。

また、政治活動であったことを示す具体的証拠を明らかにして下さい。

(2)飲食費について

【質問6】

報道された飲食費について、舛添知事は、一部をのぞけば政治活動だったと説明しましたが、飲食ごとに、参加者の人数、氏名、役職、および政治活動の内容を明らかにして下さい。

また、政治活動であったことを示す具体的証拠を明らかにして下さい。

(3)美術関係費について

【質問7】

2012年から2014年の政治資金収支報告書で資料代や書籍代とされているものの中で、美術品や美術関連書籍のすべての内容、それぞれの利用目的を明らかにして下さい。

また、美術関係の支出で、政治活動として記載したものについて、政治活動であったことを示す具体的証拠を明らかにして下さい。

【質問8】

ネット・オークションでの美術品購入を政治活動として記載していたことも指摘されています。ネット・オークションで購入した美術品は、それぞれどのような政治活動だったのですか。また、政治活動であったことを示す具体的証拠を明らかにして下さい。

【質問9】

オークションである以上、基本的には、高値を競って競り落として購入するものです。舛添知事は、このようなネット・オークションでの購入に政治資金を支出することが、適切なことだと考えているのですか。

(4)領収書について

【質問10】

舛添知事は、どんな買い物をする場合も領収書をもらうが、宛先を記入しない場合が多いと説明しましたが、政治活動の場合、宛先なしのまま政治資金収支報告書に添付しているのですか。それともどなたが書き込むのですか。その場合、書き込むのはどなたですか。

また、政治活動の場合に、政治団体宛の領収書をつくらないようにしてきたのは、なぜですか。

【質問11】

5月13日の定例会見で、記者の質問に対し、舛添知事は、金額が白紙の領収書を受け取ったことは「絶対ない」と回答しました。まちがいありませんか。

【質問12】

舛添知事の資金管理団体の会計責任者は、公的なものも私的なものも、「(舛添氏から)私に領収書が回ってきますから。信じるしかないですね」と語ったことが報道されています。であるなら、私的な支出を公的支出であるかのようにしたのは、舛添氏本人だということになりますが、事実をお答え下さい。

(5)政党交付金について

【質問13】

知事選立候補の直前に、「新党改革」から「無所属」だった舛添氏の資金管理団体に、寄付として約526万円が移動し、うち約429万円が政党交付金だったと報道されています。事実としたら重大です。真実を明らかにして下さい。

以上の質問に対し、都民が納得できるよう、ひとつひとつ明確にお答え下さい。

 

以上