東京五輪 ボート・カヌー予定地

地盤軟弱 再検討迫る

吉田都議

質問に立つ吉田都議=9日、東京
都議会(「しんぶん赤旗」提供)

東京都議会オリンピック・パラリンピック特別委員会で9日、日本共産党の吉田信夫都議が質問に立ち、2020年東京五輪でボート、カヌーの競技予定地である海の森水上競技場計画(江東区)は、予定地が軟弱地盤でありながら、地盤改良は行わず、水門を支えるくいは硬い支持地盤まで届かない計画であることを明らかにしました。
くいは支持層に届いているのかとの吉田氏の質問に、オリンピック準備局の花井徹夫・施設輸送担当部長は「支持層は干潮面から約70メートルの深さで、くいは到達していない」と答弁。さらに当初予定していた地盤改良について、「地盤改良が必要ない構造を選定した」とし、しないことを明らかにしました。
花井部長は、安全を確保できると強調しましたが、吉田氏は国土交通省監修の解説書では、地盤の液状化でくいの抵抗力が低下すると指摘していることを紹介し、再検討を求めました。
さらに競技の公平性を確保するための風や波対策でも、基本設計では不十分であり、国際カヌー連盟が都にデータの提示や技術検討を求めていることを紹介。吉田氏は、海風があり波も立ち、軟弱地盤地での競技場整備そのものの見直しが求められていると強調。491億円もの莫大(ばくだい)な整備費圧縮のためにも、埼玉県彩湖(仮設会場)に変更することを提案しました。

(「しんぶん赤旗」2015年11月11日付より)