「外環の2」廃止せよ
松村都議 住民の提案採用要求

日本共産党の松村友昭都議は15日、東京都都市計画審議会で、杉並区の住民から提出されている「外環道の地上部街路(外環の2)の一部区域を廃止する」都市計画提案について質問しました。

同提案は、外環の2によって立ち退きを強いられる杉並区の住民が善福寺2丁目の区間(295メートル)について計画廃止を都に求めたものです。都は交通や防災を理由に、提案を採用しないとしています。

松村氏は、都の現行案について、同提案が「地元住民として全くその必要性を感じておらず、逆に設置された場合には大きな障害物になるだけだ」と指摘していることを紹介。住民追い出し、町会や商店街の分断、騒音や排ガスなどの環境悪化により閑静な住宅街が破壊されると告発しました。

松村氏は、外環の2計画が外環道の地下化に伴いなくなったものとして、石原慎太郎元知事が発言したことなどを指摘。計画を廃止したうえで、地域住民の環境や防災を話し合うべきだと述べました。

山下幸俊外郭環状道路担当部長は「杉並区の話し合いの会でも、『道路にすることはいかがか』というような話もありますが、『早く道路を整備してほしい』という声も聞かれます」と答弁し、計画推進の姿勢をとりました。

審議会を傍聴した提案者の男性は「4年も血のにじむような苦労をしてつくってきた提案に対し、具体的な反論を返していない。開発ありきで、住民が納得できる説明ではない」と憤りを語りました。

(「しんぶん赤旗」2015年5月17日付より)