外環道・リニア計画 土壌汚染の恐れ

― 住民団体集会 ―

宮本徹・畑野・木村・田村智子・辰巳議員が激励

大深度地下でのトンネル工事の間 問題点について報告する辻村氏(立っている 人)=3日、参院議員会館
大深度地下でのトンネル工事の間
問題点について報告する辻村氏(立っている人)
=3日、参院議員会館

東京外環道とリニア中央新幹線のトンネル建設が大深度地下40メートル以上で計画されている問題で、住民団体「外環ネット」「リニア新幹線を考える東京・神奈川連絡会」は3日、国会内で院内集会「トンネル地盤・地下水の関係は不安だらけ?」を開き、約80人が参加しました。日本自然保護協会の辻村千尋氏が大深度事業の問題点を報告。外環道やリニアの計画には「大深度地下の公共的使用に関する特別措置法」(大深度法)が適用され、地上に住む地権者の同意を得なくても工事をスムーズに進められること、掘削により地下水の枯渇や土壌汚染を起こす恐れがあることなどを指摘しました。

主催者の2団体が現地の取り組みを報告。「国交省は、自分の土地の地下に外環道が通ることをはっきり通告しなかった。地権者が知らないうちに工事を進めるのは問題がある」「川崎市内に、リニアの非常口として深さ100メートルの立て坑を掘る。大量の残土が心配されるが、JR東海は実施計画を出していない」などの切実な実態が出されました。

日本共産党の宮本徹、畑野君枝、本村伸子各衆議院議員、田村智子、辰巳孝太郎両参院議員が駆けつけ、参加者を激励しました。

(「しんぶん赤旗」2月4日付けより)